受水槽給水方式から直結バイパス方式への変更実例

給水方式が、受水槽+高架水槽のファミリーマンションです。
揚水ポンプの交換時期に来たこともあって、オーナーさんが直結直圧給水方式を検討しました。直結増圧給水方式も検討しましたが、最終的に直結バイパス方式に変更した実例です。


   ■ 建物所在地:
     大阪府高石市

   ■ 建物概要:
     建物タイプ ファミリーマンション
     階数    3階建て
     戸数    9




当初は、揚水ポンプのトラブル、受水槽の定期点検等のランニングコストの削減を目的に直結給水方式を検討しました。しかし、いろいろ検討を重ねると直結給水方式にはメリットも多いですが、デメリットも決して無視できません。

水道管の水圧が低いと揚水ポンプではなく加圧ポンプが必要になり、加圧ポンプは揚水ポンプに比べ、常にモーターが回っているため以下のデメリットが生じます。


・ 電気代が高い

・ 加圧ポンプの音がうるさい

・ ポンプの消耗が激しく、故障比率が高い(揚水ポンプの2倍程度の故障)


更に、ポンプの故障には下記のようなものがあります。

・ ポンプ本体の故障

・ ポンプを制御する制御盤の故障

・ ポンプや制御盤に電気を供給するブレーカー関係の故障


そして、故障は夜間や休日に起こることが多く、修理完了まで1日~2日を要することになります。そのため、水道工事業者はポンプの予防的交換を勧めます。



かし、予防的交換はポンプが正常に稼働しているにもかかわらず交換するので、資源の無駄遣いと言えます。ポンプの故障で断水した場合でも、緊急避難対策ができていればポンプの予防交換をしなくても済み、大きな経費節減が可能となります。



そこで直結バイパス方式の費用を見積もったところ、地域差はあるかもしれませんが、わずか5万円で施工可能なことがわかったため、直結バイパス方式を採用しました。


尚、直結バイパス方式は水道局に認められない可能性があるため、水道工事業者によってはポンプ故障時の緊急避難対策として行ってもらうことになります。


3階建てなので水圧不足となる懸念もありましたが、バイパス回路でも問題なく直結給水できることが確認できました。これで、ポンプ故障時の煩わしさや受水槽のメンテナンス費用が不要となりました。低圧電力も解約したので、電気代だけでも約1年半で工事費を回収することが可能となりました。
 

お勧めできる事例としては、受水槽を使い加圧ポンプを利用している給水方式の建物です。
3階建であれば、うまくいけば水圧のみで給水可能となります。仮に水圧のみでは給水量が不十分であっても、ポンプ故障時の緊急避難対策として利用でき、ポンプの予防交換などの無駄な経費の削減が可能です。